Fラン大学生かつ、IT未経験(情報系学部ではない)だけど、ITエンジニアに興味があるという方。
私も就活をしているときに全く同じ考えでした。
「ITに興味があるけど、学歴が低くてやっていけるか不安」
「そもそも情報系の学部出ないから難しそう」
と思っていないでしょうか。
実は、IT業界はFラン大学生にとっては穴場的スポットです。
本記事では、ITエンジニアについて簡単に紹介し、ITエンジニアを目指すならやっておくべきことについて解説します。
ITエンジニアとは
ITエンジニアとはひと言でいうと、情報技術を駆使する職業です。
コンピュータで使うシステムを作り上げるのが主な仕事です。
システムを作り上げるにも、役割が様々あり、ITエンジニアといっても種類があります。
ますは、ITエンジニアの職種を紹介します。
システムエンジニア
SEとも言います。
SEは主に、顧客の要望を聞いたり、システムの基本的な設計を考案したりします。またこのフェーズを、上流工程といいます。
ただし、SEでもプログラミングをすることもあります。
プログラマ
プログラマは、基本設計書に従ってコードレベルでの詳細設計を考え、プログラミングをしていきます。また、実装したコードのテストも行います。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、ルータやファイアウォールといった、ネットワーク関連の業務をします。不正アクセスを防ぐため、セキュリティ的な知見も必要とされます。
サーバーエンジニア
サーバエンジニアは、実際にコンピュータが動くサーバ自体の設計や構築を行います。
OSの知見や、サーバのスペックなどを見積もって、サーバを構築します。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトなどを作ることに特化したエンジニアです。
主に、画面の見た目を担当する「フロントエンドエンジニア」と内部的な処理を担当する「バックエンドエンジニア」の2種類があります。
ITエンジニアの年収
「求人ボックス」によると、ITエンジニアの仕事の平均年収は約497万円です。
平均年収より少し高いくらいですね。
ITエンジニアといっても企業によってピンキリで、
多い人では年収1000万以上はありますが、少ない人では平均年収以下というのもあります。
私の勤め先では、管理職になると1000万円は軽く超えます。
さらに企業よっては平社員でも高待遇の会社もあります。
ただし、下請企業は給料が安い傾向です。
給料を高くもらえる会社とそうでない会社の差が大きいのはこの業界で働いていて感じます。
その原因についてはIT業界の構造が深く関わっていると感じます。
IT業界の構造について興味のある方は、以下記事で紹介しているので併せてご確認ください。
つまり、ITエンジニアを目指すなら基本的には大手IT企業への就職をオススメします。
ITエンジニアを目指すなら
ITエンジニアとして働きたいと思ったら、選考前にまずはプログラミングを学ぶべきだと考えます。
いままで、ITとは無縁の人であればなおさら勉強しておくことをオススメします。
「私はプログラミングよりも、上流工程を担当したい」という方でも、選考前ではなくともプログラミングを学ぶべきです。
では、プログラミングを学ぶべきなのでしょうか。
プログラミングを学ぶべき理由
自分に合うか確認するため
なんとなく「ITエンジニアはかっこよさそうだ」と思ってIT業界に入っても絶対続きません。
実際にプログラミングを体験してみて、「楽しい」や「やっていけそうだ」と確認する意味でも選考前に学習しておくことをオススメします。
企業にアピールできるため
プログラミングを学習しておけば、簡単な制作物が作れます。
これを企業にアピールすれば、選考を有利に進められる可能性があります。
作成物といっても、大がかりなシステムを作るのではなく、簡易的なアプリで問題ありません。
私は選考前にプログラミングを勉強し、Javaで簡易的なゲームアプリを作りました。
この作成物を企業にアピールできたので、Fラン卒でも大手から採用された1つの要因ではないかと思ってます。
IT関連の資格を取得することもアピールにはなりますが、実際にアプリなどの作成物を作るほうが企業へのアピールになると感じます。
プログラミング未経験だと入社後が大変ため
入社後に研修があります。
会社にもよりますが、主に社会人としての研修と、ITエンジニアとしての技術的な研修があります。
後者の技術的な研修は、IT未経験だとかなり苦労します。
よほど地頭がいい人であれば、習ったことをすぐに実行できますが、たいていの人はそうはいきません。
研修課題の進捗が周りと比べ遅く、どんどん置いて行かれてしまいます。
私は、入社前にプログラミングの勉強をしてましたが、研修は苦労しました。
全くプログラミングをしたことがない未経験の同期も数名いましたが、かなり大変そうでしたので、未経験でIT業界を志望するのであれば事前にプログラミングを学んでおいた方がいいでしょう。
人を管理する立場でも技術は必要なため
上流工程であれば、プログラミングをやらないので、必要ないと思う方もいるかもしれません。
確かにプログラミングをする機会は基本的にはないです。
しかし、上流工程の担当でもプログラミングや技術的な知識をしっかりと持っているべきだと思います。
上の人たちが技術について何も知らないと、下流工程の人たちに必ず負荷がかかるためです。
詳しく語れないので投げやりな指示になり、プログラマーとの認識の相違が生まれます。
そして、プロジェクトが炎上します。
プロジェクトが炎上すると、夜な夜な残業したり、休日出勤することになり、精神的にも肉体的にも負担が大きいです。
なので、たとえ上流工程の立場の人であっても、自分のため、プロジェクト全体のために知識をつけておくことべきだと考えます。
初めてのプログラミング言語は?
初学者が初めて触れるプログラミング言語として、Pythonがおすすめです。
Pythonは、業務効率化(自動化)やデータ解析、人工知能の開発などで必要とする言語です。
型を意識することなく記述できる点や文法もわかりやすいので、プログラミング初心者にやさしいです。
また、多くの業務で使われているので、学んでいて損はないと思います。
私も現在の業務では、Pythonをメインに使用しています。
プログラミング言語学習は、何か1つの言語を習得してから他の言語に挑戦することをおすすめします。
基本的なルールはどの言語でも似ていて、1つ習得すれば他の言語に取っ付きやすくなるからです。
オススメのプログラミング学習
今は、ネット上に多くの情報があるので、学習環境としては十分だと思います。
例えば、ユーチューブでも多くのプログラミング講義動画があるのでそれも参考になるでしょう。
しかし、独学でそれらを学ぶのはかなり大変で根気が必要です。
特に初めての頃は、挫折しやすいです。
プログラミング言語はすぐに習得できるものではなく、時間がかかります。そのため、継続的に学習しなければならないです。
そこで、学習を途中で止めることがないように、プログラミングスクールや講座を活用することをオススメします。
以下で、私のおすすめするプログラミングスクールを紹介します。
CodeCamp
私が大学3年の時に、初めて本格的にプログラミングを学んだスクールです。
わからない箇所をプロの講師の方が、丁寧に教えてくれるので、挫折しにくいです。
また、コードのより良い書き方や教科書には載っていないことまで教えてくれます。特により良いコードの書き方は、なかなか独学では習得できないです。
CodeCampのレッスン講師は担当制ではなく、レッスンごとに担当講師を変えることができます。
自分に合わないと思った講師はすぐに変えられる点も良いです。(実際私も何回か変えてました)
レッスン日時は決まっておらず、自分の受けたい時に予約できます。
CodeCamp利用する場合は、予習が大切です。
基本的には、教科書を読み進めて、プログラムを自分なりに1回書いてみてから、授業を受けるという流れです。教科書はFラン卒の私でも読みやすいと感じました。
授業では、予習でわからなかった箇所を質問して理解を深めます。
学校の授業みたいに教科書を一緒に進めるということはしないですし、効率が悪いのでオススメしません。
なので、ある程度は自分で自主的に進める必要があります。
講座に満足できなかった場合は、受講開始後20日以内の申請で、コース料金の全額返金も可能です。
おそらく現在はPythonの講座はやっていないようで、授業を受ける場合は「Javaマスターコース」がおすすめです。
Javaもプログラミングを始める上で基本的なことを学べるいい言語で、そのほかの言語を使用することになっても応用が効きます。
実際私はJavaから学習しました。
入会金が約3万円、月額料金も1~2万円(コースによる)ほどかかるため、決して安くないですが、それだけ質は良いです。
<メリット>
・コードのより良い書き方、教科書には載っていない教師の知識なども教えてくれる
・自分の時間に合わせて授業が受けれる
・教科書がわかりやすい
・講師を自由に選べ、合わないと思ったら変更可能
・返金保証あり
<デメリット>
・教科書の予習をしないと学習効率が悪い
・入会金、月額料金がかかる
udemy
udemyとは、動画によるオンライン学習です。私もよく使用しています。
プロの講師の動画で講義を受けます。講義動画なので、リアルタイムで授業を受けるわけではありません。
そのため、プログラミングスクールとは違い、自分で自律的に進める必要があります。
逆に言うと、いつでもどこでも動画を見ることができるので、時間、場所を選ばないです。
さらに、講座で分からないことがあれば、講師の方にチャット形式で質問ができます。
親切に応えてくださるので、分かりやすく質問もしやすいです。
また udemyでは、定期的にセール期間があります。
セール期間外に1つの講座を購入すると、大体1万円ほどかかりますが、
セール期間になると、1000円ちょっとで購入することができます。
プログラミングスクールに比べるとかなりお買い得です。
さらに、購入後30日以内であれば返金が認められます。
金銭的に厳しく、ある程度自分で進められそうな方はudemyをオススメします。
<メリット>
・講義動画なので、ネットワーク通信が可能な場所ならいつでもどこでも見ることができる。
・セール期間になれば、1000円代で多くの講座を購入することができる。
<デメリット>
・自律的に学習を進めていかないといけない。
・ワンツーマンのレッスンではないので、その場で疑問に思ったことをすぐに質問できない。
SAMURAI TERAKOYA
現役エンジニアとオンラインでマンツーマンレッスンができます。
50種類以上の教材が学習し放題で、実際にものを作りながら学習できるのでモチベーションが維持しやすいです。
また、入会金不要の月額2980円〜と良心的な価格で、他のプログラミングスクールよりもお財布に優しいです。
プログラミング学習において、最初の頃はエラーが解決できずに行き詰まってしまうことが多いです
ワンツーマンのオンラインレッスンであればその場で直接質問ができるので初学者の方におすすめです。
<メリット>
・プロの講師によるワンツーマンレッスンで不明点もその場で質問することができる。
・実際にサイトやアプリを作成しながら学べるので、モチベーションが保ちやすい。
・他のプログラミングスクールに比べると、価格も良心的。
<デメリット>
・月額料金がかかる。
できれば資格を取る
大学生活、特に理系の方は学業も大変かと思いますので、プログラミング学習でも手一杯かと思います。
なので、余力があれば資格の勉強をオススメします。
ITの資格はたくさんありますが、まずはITエンジニアの登竜門といわれている
「基本情報処理技術者試験」
の勉強をしましょう。
「基本情報処理技術者試験」とは、「情報処理技術者試験」の区分のひとつで、国家試験です。
国家資格ということもあり、基本情報技術者の資格をもっていると、あらゆる場面でアピールになります。
また、ITエンジニアとしてはほぼ必須の資格となりますので、学生のうちに取っておくとよいでしょう。
ちなみに、似たような資格で「ITパスポート試験」がありますが、 ITパスポートの資格はあまりアピールにならないのでオススメはしません。
なんでも自分で調べる力をつけておく
システムを作るというのはわからないことだらけです。
わからないことを周りの同僚や上司に聞くのも、もちろん大事ですが、何でもかんでも聞いていいわけではありません。
自分で答えを導き出さなければならないときが多々あります。
そんなときに「わからない」と嘆いていてはIT業界では務まりません。
そのため、学生のうちから、自分で調べて物事を解決する力を身に着けておきましょう。
まとめ
ITエンジニアを目指すならやっておくべきことについて解説しました。
情報系学部の方でなくても、ITエンジニアにはなれます。
しかし、入社後に全くの未経験者がいきなりプログラミングに取り掛かるのはかなり難しいです。
プログラミングを勉強しておけば、就活中のアピールになるほか、入社後にもプログラミングを学んだという経験は必ず活きてきます。
未経験でITエンジニアを目指したいと思っているのなら、まずは、プログラミングに触れてみましょう。